SleepStudyでスリープ状態のときの消費電力の問題を調べる演習を行う

もくじ
https://tera1707.com/entry/2022/02/06/144447

やりたいこと

以前の記事で、SleepStudyを使って、モダンスタンバイの最中に、変に消費電力が高いようなことがないか調べた。

https://tera1707.com/entry/2025/06/23/231533

今回、その時に実施したMSのSleepStudyの演習で学んだことを文章(メモ)にしてみる。

演習1メモ

Exercise 1 - Identify Problems with Spurious Wakes をやってみた。

learn.microsoft.com

演習1概要

タイトルにあるSpurious Wakes は直訳で 「偽物の目覚め」 = モダンスタンバイ中に変にデバイスが起動(というか、消費電力が低くない状態)になってしまうこと。

最も基本のSleepStudyの使い方だと思われる。

演習でやった内容は、サンプルのレポートを見て、消費電力が高いものを探す、程度なので、以前の記事で調べたことがわかっていれば演習1も対応可能と思われる。

ので詳細はskip。

演習2 メモ

Exercise 2 - Identify Problems with Missing Drivers をやってみた。

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演習2概要

ドライバがないときの問題を調べる、ということで、モダンスタンバイ中に、ドライバが無いせいで、消費電力が上がってしまっているケースの調べ方の演習。

※注意※

この演習では、`sleepstudy-report_2.html`をダウンロードして使うようにとあるが、
演習1で使った`sleepstudy-report_1.html`の間違いだと思われる。

ディスプレイの適正なドライバー(そのディスプレイのメーカーの指定のドライバー)が入っていなくても、 ジェネリックなディスプレイドライバーで動作すること(ただ単に画面を映す)は可能。

ただジェネリックドライバーだと、省電力のための動作をするようにはなっていないことがある。

そのような場合に、SleepStudyのレポートに、モダンスタンバイ中にディスプレイアダプター(グラフィックスアダプター)の消費電力が高い、という結果が上がってくることになる。

この演習のサンプルの場合は、サマリーはこのようになっていて、電力が高いことを示す赤色になっている。

で、その詳細を見ると、「Unregistered Device」 で、デバイス名(_SB.PCI0.GFX)だけ表示されている。

※このデバイス名から、「PCIバス」に接続されているデバイスであると推測できるらしい。

演習では、デバイスマネージャーを開いて、「Display Adapter」を見ると、適切なドライバがインストールされてないのが見れる、とある。

が、その辺の知識が無い私がこの図を見ても、これをみて「適切なドライバが無いとなぜ判断できるのか?」がよくわからないのだが、おそらく「Intel(R) HD Graphics 5500」 というのが、メーカーのドライバではなくて、ジェネリックなドライバなのだと思う。(もうちょっと、理解が進むような情報を載せてくれたらよいのに、と思う)

一旦、演習2はこれで終わる。

演習3 メモ

Exercise 3 - Identify Problems with Missing Constraints をやってみた。

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※これも、sleepstudy-report_2.htmlをダウンロードして使うようにとあるが、sleepstudy-report_1.htmlの間違いだと思われる。

演習3概要

この演習は、WindowsOSがうまく節約できている(DRIPIS状態が92%)と判断しているのに、実際のハードウェアDRIPS(HW)が低い(19%)になっていて、齟齬が大きいのがおかしい、という演習。

「% LOW POWER STATE TIME」のところの92%がDRIPSの値で、「HW:19%」がハードウェアDRIPS。

Windowsはモダンスタンバイ中時間の92%がDRIPSだった(省電力できていた)と思っているが、実際のハードウェアは19%しか省電力できていないと言っている。

ハードウェアが省電力できていないのは、なにかのデバイスがD3(デバイスの省電力状態)になれていない、ということらしい。

※D-Stateについては、下記を参照。 (D0がデバイスON、最近のデバイスはD1,D2が無いことが多くて、D3にはD3hotとD3coldがある。基本的に、D3はデバイスの電源が切れている=省電力の状態。)

※Dの数字が大きいほど省電力。

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下図によると、デバイスのD-Stateが省電力にならず0のままだと、S-Stateが省電力になるのも妨げる、っぽいことが書かれている。

演習4 メモ

Exercise 4 - Identify Problems with USB Devices をやってみた。

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・・・・作成中・・・・