やりたいこと

前回の記事で、元々csprojに入っているのが<RuntimeIdentifier>ではなく<RuntimeIdentifiers>だったからエラーになってたというのを解決した。

ちょっと別の話になるが、
今回いろいろな都合で、「WinUI3のプロジェクト」と「それをパッケージするプロジェクト」の2つの構成だったのだが、「WinUI3のプロジェクト」「.NET6/WPFのサブプロジェクト」と「それをパッケージするプロジェクト」の3つの構成にしたくなった。

これが

こうしたくなった

かつ、さらにいろいろな都合で、
メインのプロジェクト(ここではWinUI3PJTest)とサブのプロジェクト(ここではSubWpfPJ)がインストールされたときに同じフォルダに入ってほしい。

※普通はパッケージプロジェクトの参照に残りの2つを入れてパッケージに2つが含まれるようにするが、そうするとインストールされたときに、パッケージのメインのフォルダの下に「WinUI3PJTest」と「SubWpfPJ」というフォルダができて、その中に各exeができる。

それをかなえるために、サブのプロジェクトを、パッケージプロジェクトの参照ではなく、メインのプロジェクトの参照に入れることにした。(参照するものは同じフォルダに入るはずなので、こうすると同じフォルダにインストールしてくれるはずと思った)

起きたエラー

ということをすると、下記のようなエラーが起きた。

エラー    NETSDK1082  指定された RuntimeIdentifier 'win10-arm' で利用できる Microsoft.WindowsDesktop.App.WPF のランタイム パックがありませんでした。
エラー   NETSDK1082  指定された RuntimeIdentifier 'win10-arm-aot' で利用できる Microsoft.WindowsDesktop.App.WPF のランタイム パックがありませんでした。

前回の記事で、ターゲットはx64だけにしたはずで、armは外してるはずなのだが......

ここからが、全然どうしていいかわからなかった。
で、最終的には、下記のように書いて、ビルドはできるようになった。

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
  <PropertyGroup>
    <OutputType>WinExe</OutputType>
    <TargetFramework>net6.0-windows10.0.19041.0</TargetFramework>
    <TargetPlatformMinVersion>10.0.17763.0</TargetPlatformMinVersion>
    <RootNamespace>WinUI3PJTest</RootNamespace>
    <ApplicationManifest>app.manifest</ApplicationManifest>
    <Platforms>x64</Platforms>
    <SelfContained>true</SelfContained>
    <RuntimeIdentifier>win10-x64</RuntimeIdentifier>    ★★←コレは前回書いた分
    <RuntimeIdentifiers>win10-x64</RuntimeIdentifiers>  ★★←今回コレを書いた
    <UseWinUI>true</UseWinUI>
  </PropertyGroup>

  <ItemGroup>
    <PackageReference Include="Microsoft.WindowsAppSDK" Version="1.0.0" />
    <PackageReference Include="Microsoft.Windows.SDK.BuildTools" Version="10.0.22000.194" />
    <Manifest Include="$(ApplicationManifest)" />
  </ItemGroup>

  <ItemGroup>
    <ProjectReference Include="..\..\SubWpfPJ\SubWpfPJ.csproj" />
  </ItemGroup>
</Project>

ビルドはできた。(この段階ではまだエラーが残ってたのだが、後でそれを解消すると)動きもする。が、はっきり言ってこれでよいのかはわからない。
これをやってみたのも、何となく前回消した‘‘の中に、armとかx86とかいろいろ書かれてたな...とふと思ったから、といういい加減な理由から。msdocsから根拠になるものを探したい。

次回に続く。
(起きたエラーはまだある)

備考

「パッケージプロジェクトの参照に残りの2つを入れる」やり方だと、今回のようなエラーは起きなかった。

参考書

WinUI3

WinUI3でアプリを作ろうと思ったときのとっかかりによかった。 msdocsに書いてある情報を、体系的に、順番に読みたいな、というときによいかも。(ただし英語)
この本で分からなかった、かゆいところに手が届かなかった部分を私は記事にしてる感じ。

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C＃①

表紙に書いてある通り、教科書として最適。これからC#を勉強したいけど、ネットだけで勉強するのは効率が悪いから体系的に学べる本が欲しいときや、ちょっとC#を勉強してコード書けるようになったけど、もう少し広く深く知りたいなというときによいと思う。
私は仕事で触れるコードを軸に、基本ネットで断片的にC#を学んだので、その知識の隙間を埋めて枝葉を広げるためにとても分かりやすかった。

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C＃②

C#の文法的に色々できるのは分かったが、いざ実装するときに、わかったことを使ってどう実装すればいいのか？と悩んだときに指針になりそうな本。
「プロパティ等の名前の付け方、どうすればいい？」「情報をクラス外部に見せるときに、プロパティにすべき？メソッドにすべき？」「異常だと判定したいとき、どんなときにどんな例外をスローすべき？」などなど、勉強になる部分が山ほどあった。
私のように「コードは書くけどこれであってるのか自信がない、レビューで指摘されるのが嫌だ、実装時の(心の)よりどころが欲しい」という人に最適。

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